DEIX

INCOSE Digital Engineering Information Exchange Working Groupの活動について、紹介します。

まずは、INCOSE IW2023でのプレゼンを示します。

INCOSE: TRANSFORMATION (omgwiki.org)

このWGでは、MBSEより更に広い世界観=Digital Engineeringでの情報交換について、取り組んでいます。

取り組み内容は、Taxonomy、標準化、DVM(Digital View Model)などで、WGメンバーが毎週Teamsで会議し、どんどん成果がまとまってきています。日本時間だと深夜なので残念ながら出れてませんが、余裕があれば、私も参加して成果の一部に貢献したいと常々思っています。(なかなか難しい状況ですが)

DVMがわかりやすいと思うので、図を1枚、紹介します。

日本で、MBSEと言えば、やはり”製品への適用”がしっくりくると思います。というか、その一択だと感じています。世界的には、MBSEはもっと広範囲で議論されているのがこの図に象徴されていると考えています。

日本のMBSEは”①Digital Artifact”のことを指します。とにかく、製品要求⇒機能⇒論理⇒物理からのMBD連携&3D連携、といった感じです。これを作るプロセスが存在しており、それが”④Process”です。例えばSOSレベルで構想(Architecting)を見える化して、ContextをLifecycleのPhaseに応じて書き出して、SOIの要求を抜けもれなく出そうぜ、って手順をプロセスと呼びます。ま、順番はどうでもよいのですが。

それを要求したり実行したりする方々=ステークホルダーの定義が ”③Stakeholder”。そしてステークホルダーごとに、視座が違う。例えば事業部長の見たい情報とメンテナンス担当が見たい情報は違うので、色眼鏡かけて情報をソートして使う必要があるのですが、そのViewを決めるのが”②Digital View”といった感じです。こういう全体の構成や情報パスを明確化するのにMBSE使ってくれるのが好感触なポイントです!

DVMで始めから”決められた型”にしておき(メタモデル化)、ISO化して皆が共有できるようにして、例えばPLMのメーカナーなどがこのISOに準拠するよう開発してもらって、APIを工夫することで、最終的に、データの連動性がどんどん上がって、判断の効率化や、情報交換の速度増加をねらっていく、ということだと思います。

現在は、上記の図をベースにDVMの構成化が進んでいるとともに、Taxonomyも他の団体やWGとの整合を取りつつ、ISO化に向けたDraftとISOのプロセスへのテントリーが進んでいるところです。

ぜひ、皆様もINCOSEの個人会員になって、DEIX WGにエントリーしてみてください。INCOSE Yammer、Teams、Sharepoint、Google Drive、専用HPなどを駆使して、更に世界で毎月のように開催される、いろいろなEventで各メンバーが集まって集中討議することで、どんどん情報が収集&精緻化されていくのは圧巻です。


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“DEIX” への1件のコメント

  1. […] DEIX – MB4SE HP […]

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