12/8は浜松町の東芝の会場で開催された主題のイベントに参加してきました。

(画像はJensさんのLinkedinにアップされていたものです。)
2023年12月8日 Tokyo Systems Engineering Summit 2023 | NTTデータ – NTT DATA
Agenda
Time | Topic |
10:20 | Welcome and Opening |
10:30 | Software Defined Business Transformation with Scale-free Network Taro Shimada – President and CEO, Toshiba Corporation → 執行役員 上席常務 岡田 CDO |
11:00 | Business transformation for SW-driven products Jens Krueger – Head of Global Automotive Engineering, NTT DATA |
11:30 | Acceleration through smart combination of methodologies and people Jens Poggenburg – Executive Vice President Software Products, AVL List GmbH |
12:00 | Lunch and Exhibition |
14:00 | Industry Perspectives towards accelation of SW driven products various contributions by Mazda, Nissan et all. Initiatives towards value provision through software (ALM, Software BOM) Shuji Nakatani – Section GM, Mazda JAMBE general purpose model as controller models distribution platform Atsushi Saito, Assistant Manager, Powertrain Control System – NISSAN + BHCの方 |
15:30 | Coffee Break and Exhibition |
16:00 | JAMBE Model Exchange for Vehicle Development Takahiro Mochihara (Toyota) – JAMBE Junichi Ichihara (AZAPA) – JAMBE |
16:30 | prostep ivip Association Dr. Alain Pfouga – General Manager |
17:00 | Closing Keynote Transformations in Technical System Development Prof. Dr. Rainer Stark – Head of Institute, Technical University Berlin |
17:30 | Wrap-Up and Closing |
17:45 | Social Event & Networking |
19:45 | Closing 2023 Tokyo Systems Engineering Summit |
1.東芝様の講演
タイトル:Software Defined Business Transformation with Scale-free Network
講演者:岡田CDO
「TDSLだけを考えるな」、東芝デジタルソリューションズ新社長のミッション:製造マネジメントニュース – MONOist (itmedia.co.jp)
経営方針 ”DE → DX → QX と進化させて進めていく””
(Digital Evolution、Digital Transformation、Quantum Transformation)
資料としては、次のリンクの一部活用したものになっていました。
tpr20220602_1.pdf (global.toshiba)
量子技術に対する今後の可能性について紹介あり。
2.ドイツNTT DATA
タイトル:Business transformation for SW-driven products
講演者:Jens Krueger氏
どのようにTransformationするか?が本公演の主題。
欧州の自動車OEMではSoftwareの売り上げが倍々で伸びており、R&Dへの投資もSoftwareが主体となっている。
以下の点が重要となる。
自動車、ネットワーク、バックエンドに分けて情報の処理に関するアーキテクチャを成長可能なものとして定義する。
SDV=Soft Defined Vehicleを標準化して、連携。
→ SDVという考え方をあまり知らなかったので、勉強になりました。
3.AVL
タイトル:Acceleration through smart combination of methodologies and people
講演者:Jens Poggenburg氏
参考リンク:Towards Software-Defined Vehicle Development | AVL
SDVを適用するのとしないのでは、総開発時間が倍・半分となる。一方、シミュレーションに対する比率が従来より上がる。Left Shiftが重要で、継続して取り組み続けていく必要がある。
4.マツダ、日産、BHC
タイトル:Industry Perspectives towards accelation of SW driven products
various contributions
講演者:マツダ:中谷氏、日産:斎藤氏、BHCの方
Software開発を如何に効率化していくか、という観点でマツダからは現在検討中のALMの導入計画について、日産からはJAMBE MBDモデルを用いた開発への試行について説明あった。
BHCはドイツの50名の企業。コンサルを主業務としている。PLMとALMについて紹介された。製品やサービスが複雑でSoftwareの関与度が高い場合は、PLMだけでなくALMを含めて使うのが良い。
5.JAMBE
タイトル:JAMBE Model Exchange for Vehicle Development
講演者:トヨタ 餅原氏、AZAPA 市原氏
今年度の取り組み報告について、4月のプレゼン(Prostepのサミットでの報告用?)を活用いて説明。現在、160社が加盟しているとのこと。サプライヤーとOEMでのデータ交換、モデル流通について各種取り組み、ガイドラインなどをまとめてHPに公開している ↓
6.Prostep ivips
タイトル:prostep ivip Association
講演者:Alain Pfouga氏
アクティビティ | Alain Pfouga | LinkedIn
HWとSWの開発での同期がとても重要になってきている。また、モデルを用いた認証もトライすることで、Capabilityが向上していく。それらのためには教育も大切になる。
Prostepとしては、製造業とIT業とにグルーピングし、他の業界団体とも連携をとって進めている。①Openess、②標準化、③製品のコラボレーション、④データ駆動のエンジニアリング コラボレーション、について進めていく。
New-Vモデルのコンセプトについて紹介あり。このVモデルを使い、ユースケース定義や、アジャイル開発、検証、標準化のマッピングなどに使っていける。
サプライヤーとの情報交換が重要になる。DDP=Digital Data Packageを定義し、それらを基に、情報交換を進めていく。
7.Keynote
タイトル:Transformations in Technical System Development
講演者:Rainer Stark氏
ヨーロッパの自動車開発においては、OEM作業の約3割は、Engineering Service Provider(AVLなど)が活躍している。OEM1社あたり、2~5社が関わっている。これらのメーカーがHW寄りだったところからSW会社をM&Aして領域を拡大している。スピードを上げてサイクルを上げていく必要があり、MBSEやCAEなどをより活用していき、AIなども組み込むことで効率も上がる。
8.感じたこと
2019年10月に開催された”Systems Engineering Day Japan”に参加し、昨年度は築かず終わっていたので4年ぶりに参加しましたが、規模が大きくなっていましたし、日本側の対応もよくなっていたように感じましたNTT DATAさんや東芝さんのおかげなんだろうと思います。感謝。
内容については、Systems Engineering感は薄く、MBDやCAEが強めだし、参加者的にも、MBSE系で会う方が少ないな、と感じました。が、MBDをやっていくとMBSEが必要になってくる、といった説明など、下から上への繋がり、Shift Leftと言ったキーワードなど、自動車業界でもニーズの広がりを感じました。
ProstepのNew V-Modelも見栄えGoodでした。是非、詳細を確認したいな。と。どこかに、イベントの資料が一部でも掲載されることを祈ります。
また、調子に乗って、数個質問してしまいました。わけわからないこと言っていて、会を混乱させてしまっていたらゴメンナサイ。とにかく、無料で参加させていただいたのに、ランチもソーシャルもあって楽しかったです。ありがとうございました。
コメントを残す